THから考察する日本のペット共生課題①
こんにちは!ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。
久しぶりの遠出中です。
久しぶりすぎてドキドキですが、素敵な方々と出逢い、たっぷり自然をチャージしてきます^^
さて、ティアハイム(TH)ベルリンの話が続いております。
今回はTHから考察する日本でのペット共生課題①
ティアハイムベルリンでの経験を通して近年の日本の現状を考えてみました。
日本は動物の数が多すぎるとか、殺処分場があるからダメだとか、そういう問題とは別に、動物好き動物嫌いに関係なく、各々が私たち人間と動物は異種動物であるという意識を持たねばならないと、私は強く感じています。
当たり前のようで、それができていない。
自分と共に生活している動物をペットではなく「家族」として認識する人は時代の変化と共に増えてきました。
ですが、家族だとしてもその動物は人間ではないので同じようにはいかないのです。
犬であれば犬の習性、猫であれば猫の習性、身体的特徴、犬種猫種の傾向があります。
それをきちんと理解しておかねば問題が生じかねないのです。
例えば巷に流れる動画で、人間の赤ちゃんが大型犬の顔を触っていると。
大型犬のビックリした顔がかわいいなどというものがよくありますが、犬のシグナルを見ると危険な状態のものも中には見受けられます。
耳が後ろに下がっていて身体が硬直していたりする。
犬からすると「こわい、いやだ」のサインですが、それに赤ちゃんと親は気づいていない。
これが過度になるといつかこの犬さんは自己防衛のために赤ちゃんを噛んでしまうかもしれない。その結果、「お利口な犬だと思ってた」の言葉と共に捨てられてしまう可能性だってあるのです。
この家族が犬の気持ちをきちんと理解していれば、そんなことは起こらないのです。
動物に癒しを求めて「家族」として迎え入れる人も少なくありません。
ですが、家族として一緒に暮らすのであれば、その動物種のことに関して知識を身につけ、きちんと向き合っていかねばならないのです。
動物はモノではなくて生き物なのですから。
これに共通して言えることは、自分の犬や猫を、お金を出して他人にどうにかしてもらおうという感覚を見直すべきであるということです。
ドッグトレーニングがその典型で、犬の問題行動(人間からすると”問題”行動、犬からするとストレスサインだったりする)をトレーナーに預けて修正してもらう。
しかしいくらトレーナーが修正しようとも、結局一緒に暮らすのは飼い主であり、飼い主の協力なくしては元も子もありません。
「お金を払ったのに家に帰ってきたらまた問題行動をするじゃないか!」ではなく、犬のことをもっと理解しなければならないのです。
重複しますが、動物はモノではなくて生き物なのです。
お金だけでどうこうできるわけでは決してありません。
考察②に続きます。
本日もご訪問頂き、ありがとうございました!
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