THから考察する日本のペット共生課題②
こんにちは!ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。
ついつい長引いてしまいましたが、ティアハイムベルリンでの経験、そしてそこからの考察シリーズは今回でひとまずおしまいです👏
(この子はティアハイムの子じゃないですが🐾)
前回のブログに続き、日本の動物福祉(ペットの分野)に関して言えることのもう一つは、頭数コントロールの必要性です。
ドイツでは犬に対して生殖器系の病気がなければ避妊去勢手術を行わないことが少なくありません(ティアハイムベルリンでは避妊去勢未と済、まちまちだったように思います)。
これは、性ホルモンのバランスの乱れ等が起こるし、なにより何の理由もなく動物の身体にメスを入れることは望まれないためです(法律にも記載あり)。ただ、そうするともちろん飼い主が犬の性周期や生殖活動の正しい知識を持っておかねばなりません。
一方、猫の場合は幼齢猫、重度疾病持ちを除き、ティアハイムで保護した段階で避妊去勢手術をします。
猫は交尾排卵するため、非常に高い繁殖率の動物だからです。
日本では犬猫共に避妊去勢手術が推奨されており、地域差があるにせよ、行政や各動物関連の団体が一生懸命活動されています。
動物殺処分のことに限らず、どのように動物が繁殖し、どのような被害が発生するのか、またその防止策を社会全体の共通認識として広める必要があると、私は考えます。
旅行先で道端に猫がいて可愛いからといって餌を与えるなんてことのないようにお願いしたいのです。
その些細な行動が後に大きな地域問題になりかねないのですから。
(逆にTNR活動をする目的・TNR後の地域猫のお世話のために適切な給餌を行っている方々の活動に関しては温かく見守ってほしいです。)
(いつぞやのどこぞやのイベントで撮った写真です。野良猫さんのことについてはいつかまた別の機会に書きたいと思います!)
また、ティアハイムでも課題になっていましたが、仔犬仔猫の頃からの社会化、成犬成猫の人慣れ化も大事な要素であると思います。
いろんなものに触れさせ、いろんなことを経験させ、その仔に自信をつけさせることによって、ちょっとやそっとでは物怖じしなくなるし(災害の際も役立つ)、”問題”と言われる行動も起こしにくくなる。
そして飼い主・里親希望者の住環境とその仔のミスマッチをなくすことで、捨てられる動物を減らし、家族として最期まで幸せに暮らす動物が増えるのではないでしょうか。
その姿を見て動物にプラスのイメージを持つ人が増えれば、動物を飼いたい人が増え、不幸にも殺処分されていく命を救い、負の連鎖を食い止めることができそうではないですか?
要はドイツの保護システムや外国の法律等は単なる参考の1つに過ぎず、そこから日本なりのやり方を見つけていく必要があるのだと、私は思うのです。
(大好きなSusiと^^ Ich lieb dich so doll!!)
動物はモノではなく感情が伴った、私たち人間と同じ生き物です。
そのことを今一度見直し考えることが、今の私たちには必要なのかもしれないです。
ティアハイム経験談、長らくお付き合い頂きありがとうございました^^
一度まとめてみたかったので、皆さんに読んで頂けて光栄です✨
本日もご訪問頂き、ありがとうございました!
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