動物病院でのエンゼルケア
こんにちは!ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。
今回は少し悲しくなってしまうお話ですが、動物病院で動物さんが亡くなった後に行うエンゼルケアについて経験したことをご紹介します。
といっても動物病院によって対応は様々なので、こんな病院もあるんだな~程度に思って頂けたらと思います。
私が最初に勤めていた中~大規模な動物病院グループ。
その中でも一番大きな医療センターで働いていたのですが、そこでは日々ICUが稼働していたり急患が運ばれてきたり。
悲しいことではありますが、動物の死に対面する機会がよくありました。
救いたくても救えない命がそこにありました。
経験の浅い私は救急・蘇生措置中はほぼ見ていることか周りのフォローしかできませんでした。
動物医療とはいえ、そういうときは医療系ドラマを見ているかのごとく、怒涛の時間の流れ、緊迫感を体験しました。
飼い主さんは突然のことすぎて気持ちの整理がつかない方、深く落胆される方、いろんな方がいらっしゃいました。
飼い主さんの気持ちが落ち着いたところで、病院から葬儀業者に動物さんをお渡しするかご自宅につれて帰られるかを尋ね、その他いろいろ手続きを行うのですが、その間に亡くなった動物さんに対してエンゼルケアを施します。
入院中、または救命中につけた留置ルート(ここから血管に薬を入れる)を外し、口や目が開き放しの子についてはできるだけ閉じた状態にします。
お顔周りや汚れている箇所を拭い、お口、鼻、耳、肛門といった穴に乾綿を詰め、中から液体が漏れ出てくることを防ぎます(人間と一緒ですね)。
この病院の場合は動物用の棺(段ボールですが)を取り扱っていたのでそちらに動物さんを入れ、最後にスタッフが折った折り鶴や、これまたスタッフが育てていたお花を使って小さな花束を添えていました。
最後に白布のお布団をかぶせ、最後に飼い主さんに面会してもらいます。
亡くなった愛する動物さんと対面するのはとても辛いことではありますが、多くの飼い主さんから「穏やかな顔をしている」と言われました。
身体に管やセンサーをつけられ苦痛にゆがんだ顔でなく、何の管もつかず自然な状態で穏やかな顔をしている我が子と対面することが、最後に飼い主さんの心を救っているのだと感じました。
エンゼルケアは私たちスタッフとしても、最期にその子とご家族のためにできる、とても意義のある仕事です。
お家でご家族や動物さんを看取った方はご存じだと思いますが、生き物は亡くなると次第に冷たくなり、硬直します。
これが生と死なのだと、嫌というほど実感します。
今勤務している病院は規模が小さいので動物さんの死に対面することは極端に少ないですが、あの経験はとても大事な経験でした。
家族と愛犬・愛猫さんにとって、「お別れ」はとても辛いイベントです。
その「時」をできるだけ穏やかに、満たされながら過ごせるよう、私も少しばかりお手伝いしたい。
日頃意識のできない「有難い」を発見するサポート。
動物自然療法・ホリスティックケアで日々の暮らしをより豊かにするサポート。
ゆっくりとしっかりと一歩ずつ、サポートして参ります!
ではでは、本日もご訪問頂きありがとうございました!
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