動物病院内の衛生管理
こんにちは!ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。
皆さんは動物病院にかかる際、どのような所を見ているでしょうか?
行く度に院内ポスターが更新されていたり、かわいいポップ掲示があったり、はたまた病院自作の掲示物が貼ってあったりという病院では、院内スタッフの方々のやる気を感じますね!
(ノルマでやっているところもあるかもしれませんが)
逆に何年もの間掲示物が変わっておらず、色あせて文字が見えないくらいのものもあったりします(笑)
私はそれは悪いことではないと思いますが、忙しくて掲示物交換の時間がないか、管理する立場の方々がそういったものに無頓着であるケースもあります。
決して自慢できることではありませんが(汗)、私は動物看護師業務をしてから様々な病院に勤めたり見学したりしてきました。
ある病院では受付周辺に埃が溜まっていてすごく気になりました。
いつも見ている景色だと、人は見えなくなるものですね・・・。
きっとその病院のスタッフの方々も気になっていなかったのではないでしょうか。
しかし、受付や待合室の汚さは患者さんからしたらものすごく気になるものなのです。
動物病院に限りませんが、たまには来院者目線で待合室などを見直すことが大事ですね。
私が入っている病院の一つは比較的古い建物で昔ながらの診療所という感じ。
見た目には新しさや綺麗さはないのですが、掃除は毎日2回以上はしています。
毎日いろんな人や動物が来院するので、こまめに掃除すること、環境を綺麗に保つことは動物病院として必須なのです。
かかりつけの病院さんや新規で訪れる病院さんの受付の雰囲気や掃除が行き届いているか、是非目を向けてみてくださいね!
衛生管理といえばもう一点。
動物病院なのでウイルスや細菌感染した子ももちろんやってくるわけですが、種類によっては感染力が強く、重大な病気を引き起こすものも存在します。
どの病院でも最も恐れていると言って過言でないのは、パルボウイルスです。
特に幼齢の犬さんが持っていることがあり、その場合はその子にとって非常に深刻な事態です。
検査では便を採取し検査キットにかけます。
結果は15分で判明するのですが、パルボウイルス疑いがかかった時点で院内がなかなか大事になります・・・。
病院には毎日たくさんの子犬や子猫がやってくるわけで、もしパルポウイルスを持った子が一頭でもいたら大変なことなのです。
(猫さんのパルボウイルス感染は、猫汎(はん)白血球減少症という名前で表されます。)
昔勤めていた病院では防護服に手袋をし、まさに新型コロナウイルスの検査時のごとく防備していました。
他にも、猫エイズ(FIV)や猫白血病(Felv)という猫さん特有のウイルス感染も、場合によっては他の猫さんにうつるので、このウイルスを持った子の診察や手術時には普段より一層注意していました。
猫エイズは基本的には血液や交尾での感染です(人のHIVと同じ)。
猫白血病はそれよりも厄介で、同じ食器やグルーミングでもうつってしまったりします。
猫エイズと猫白血病の検査は血液を採取して行われます(FF検査と言われています)。
結果は10分ほどで判明します。
感染リスクがあるだけでなく、その子自身の治療に非常に関係性の高い情報なので、もしご自身の愛猫さんが猫エイズや猫白血病を保有している場合は、努めて動物病院側にアナウンスしましょう!
うちの子も猫エイズを保有しているので、近々行われるオペのときには再度しっかりとアナウンスしておこうと思います^^;
(飼い主あるある:かわいい写真が撮れたときに限って背景がカオスだからなかなか写真を選べないw)
他にも寄生虫などの感染対策など、動物病院では衛生管理、そしてその意識が非常に大事です。
院内がいつも汚い、診察台を拭いているのを見たことがない等、衛生管理ができているか不安な病院は要注意です。
「レイアウトが綺麗、おしゃれ」「明るい壁紙」という表面上の部分ではなく、動物を扱う本質的な部分がどうなのかを見る癖をつけていきたいものですね。
本日もご訪問頂き、ありがとうございました!
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