歯の本数(乳歯/永久歯)、乳歯遺残
こんにちは!ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。
唐突に歯の話になりますが、私は子供の頃から歯のトラブルが多く、残念ながら大人になる頃にはほぼ全ての奥歯が銀歯になっております・・・。
先日久しぶりにミ〇キーを食べたら、10年以上前に埋めた銀歯ががっつり取れてしまいました^^;
悲しすぎる・・・。
ドイツでよく言われたのは、「銀歯をはめているだけでとても健康を害しているよ」という言葉。
できれば別素材に変えたいものの、銀歯の本数が多いだけに、お財布との相談になりそうです💦
と、自分の話になっていますが、うちのハチワレさんも実は口内トラブルのため手術となりました。
そのことについて近日中にブログを更新しようと思います!
さて、皆さんは犬さんや猫さんの歯が何本かご存じでしょうか?
【犬】
〈乳歯〉
生後8週目頃に生えそろうと言われています(犬種、その他要因により前後)。
本数:28本
〈永久歯〉
生後4~6か月頃に生え替わり時期を迎え、1歳までにはほぼ生えそろいます。
本数:42本
【猫】
〈乳歯〉
生後3~6週目頃に生えそろうと言われています(各種要因により前後)。
本数:26本
〈永久歯〉
犬さんより比較的早く、生後6か月頃に生え替わりがほぼ完了することが多いです。
本数:30本
犬さんは犬種によって大きさは非常に様々ですが、「犬」という生物ゆえ、原則としてセントバーナードだろうがチワワだろうが、歯の本数は一緒なんですよね。
元々の犬の標準(基礎?)は中型犬サイズと言われており、現在700種類以上(非公式含む)もの犬種が存在する中で、大型犬や小型犬というのは人々の意志を持って増やされてきた犬種です。
そのため、骨格が元々の形とあまりに違うため、口腔内でも不具合が生じやすい犬種が存在します(特に極小犬種)。
「はみがき」は近年熱心な飼い主さん達は進んで頑張ってくださっていますが、口の構造上歯石が溜まりやすい犬種もいます。
猫さんの場合は、エキゾチックなどの鼻ぺちゃ猫種さんの口腔内は開けにくいし歯みがきしにくいですよね💦
野良猫さんの処置で歯の生え替わり時期の子たちをよく見ますが、個体差があるものの、生え替わりの時期は歯茎に軽度の炎症が起こっている子がいます。
すんなり乳歯が抜ければそのうち治っていくのですが、人間の子供が生え替わ時に歯が気になって仕方がないように、犬さんも猫さんも、生え替わりの際はムズムズと多少なりとも煩わしさを感じていそうですね。
ここでご存じない方に是非お伝えしておきたいのが、「乳歯遺残」という状態です。
乳歯遺残とは、生え替わりで抜け落ちるはずの乳歯がもう永久歯があるにも関わらずその場に留まることを言います。
犬歯が残ることが大体ですが、乳歯の遺残などもあるそうです。
さて、乳歯と永久歯の見分け方ですが、乳歯は永久歯より細くてカーブしています。
釣り針みたいな感じといえばわかりやすいでしょうか。
(グレー部分が乳歯。細くて曲がっています。茶色部分は歯垢や歯石の蓄積。)
乳歯遺残は小型犬に多く見受けられ、1歳前後で動物病院に避妊去勢手術に来る子の中でぼちぼち見られます。
ちなみに猫さんもありますよー!
ときどき見ます。
手術検診の際に乳歯遺残が確認されたら、大抵は手術時に一緒に乳歯抜歯の処置も行います。
オペの予定がなくて乳歯がぐらぐらせずしっかり付いてしまっている場合は様子見することもあります。
野良猫さんの麻酔下処置中で乳歯遺残があり、かつぐらぐらしているのを見つけたらその場で抜歯します。
なぜ抜歯する必要があるのか?ですが、本来1本のみ生えているべき場所に歯が2本あるということは、不正咬合(噛み合わせが悪くなる)が起こったり、歯石や歯垢が溜まりやすくなるのです。
人間も歯を大切にケアするように、動物さんにとっても歯はしっかりケアする必要のある大事な部位なのです。
もし乳歯遺残があるかも?と思ったら、是非ともかかりつけの獣医さんに相談してみてくださいね!
本日もご訪問頂き、ありがとうございました!
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