動物病院選びで重視すべきは?

こんにちは、ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。


ここ数日、目まぐるしいです。

というのも、およそ8年ぶりに新しい家族を迎えることとなりました🐾


かつての職場で保護されていたハチワレさんです🐈


諸事情あり、遠路はるばる私のお家へ嫁いできました。



今は長旅の疲れと新しい環境に戸惑いながら、毎日一生懸命この環境に適応しようと頑張ってくれています。


結構波乱万丈系の子ですが、これからはずっとこのお家、この家族。


これからよろしくね!

(到着2日目にして既に腹見せアピールで余裕さを見せつける猫(笑))





さてさて、本日のテーマは我が家でもタイムリーな動物病院選びのお話



皆さんは自分の愛する家族の病院はどのように選んでいますか?


「家に近い」

「診療費が安い」

「先生が優しい」 etc...


理由はたくさんあると思います。



私はかつての愛猫トロと過ごし始めたとき、まさに動物病院は家に近いところにしていました。

トロが車が苦手だったからという理由もありますが、正直獣医さんに対して大きな違いはないと思っていました。


が、それからだいぶ経って実際に動物看護士として動物病院で働いてみて、獣医さんって本当にいろんなタイプの方がいらっしゃることを痛感しました。


そりゃそうですよね、獣医さんも人間なんですから(笑)


人間のお医者さんに対しても考え方が変わりましたが、たとえ同じ血液検査結果を見ても、次なる検査や処置、まして診断が全く異なったりするのです。


動物医学のほんの端っこを勉強しただけではありますが、その理由が痛いほど分かりました。


身体ってとても複雑で、いろんなものがいろんなことに関わり合っていてややこしいのです。


「肝臓の数値高いね、では肝臓悪いね。はい、お薬。」

ではないのです。


必ず他の数値も見ないといけないし、様々な病気を疑わねばなりません。


そこからもっと調べてみて、疑われる病気の数を絞って、診断に至ります。


だから同じように診察して同じように検査しても、先生によって診断は変わり、対応や治療も変わってきます。



現在日本では優に1万件以上の飼育動物診療施設があります。


びっくりするほど動物病院って多いんです。


飼い主さんにとって一番は、腕も良くて話がわかりやすくて、こちらの話も真摯に聞いてくれるような信頼できる獣医さんに巡り合うことができればいいのですが、そこは自宅からの距離(動物さんが移動でストレスを感じすぎるとそれはそれで✖)や動物さんと動物病院との相性とも釣り合わせて見なければなりません。


そう、動物さんとの相性。


私は動物病院に選ぶ際、動物さん自体がそこのスタッフさんや獣医さんに対してどのような姿勢かをチェックすべきだと考えています。


もちろん大抵の子は病院嫌いだし、ビビりの子は固まったり唸ったり、そういうことが動物病院では日常茶飯事ではありますが、極端に嫌がったりビビったりしているときは、別の病院に行ってみるのも一つの選択肢として考えておくとよいでしょう。


動物の扱いが粗暴な病院は残念ながらあります。


「昔の考え方」でひとくくりにしてしまうのはよくないかもしれませんが、動物看護士の仕事として大事な「保定(獣医の処置の際、動物の身体を固定すること)」は、いくら動物が暴れても動けない状態をキープすることが「正」という考え方がいまだスタンダードだと感じています。


もちろんそれは大事なことではありますが、「動物=暴れるもの」という発想をそろそろ変えていきたいものです。


そこで今注目されているのが、ハズバンダリートレーニング


ハズバンダリートレーニングは、動物園動物たちができるだけストレスなく採血などの健康管理処置を受けられるようにするといったように、必要な処置に対して動物に自ら協力してもらえるようにするトレーニングです。


既にそのトレーニングに着目し、実用を目指す動物病院もあるようです。


もちろんトレーニングですので、その場その場でスタッフが行うものではありません。トレーナーさんや病院スタッフの指導の下、一緒に住む家族が日頃からトレーニングすることが重要です。


このトレーニングがうまくいけば、動物たちは嫌がってるところをガチガチに抑えられるわけでもなく、むしろご褒美がもらえる(ポジティブな印象が残る)のです。


動物にとってガチガチの保定か、ご褒美か、どちらがいいかは言うまでもありませんね。


もちろん人間にとっては手間がかかり、時間もとられます。


それを嫌がる飼い主さんや獣医さん、どれほどいるでしょうね・・・。




当ブログをお読みになる方々はきっと分かってくださるはずです。



動物病院に動物を連れていくのは何のためか?


動物自身の健康のためなんですよね。


その動物が異常なほど嫌がる病院へは行くべきではありません。


きっともっと合う病院があるはずです。



いかがでしたか?


もちろんまだまだハズバンダリートレーニングは広く行われているわけでもなければ、それを受け入れている病院さんも多くはないと思います。


トレーニングが合わない子たちだっています。


でも私たちはより動物目線で考え、動物病院での滞在をより良い思い出として残すことを念頭に入れておかなければならない。


そう感じています。



本日もご訪問頂き、ありがとうございました!

THP-NoharA

Zusammenleben,Wohlfühlen. 共に生きること、心地よいこと。