動物病院にかかる前に準備するもの

こんにちは、ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。


日本はほんと自然災害が多いですよね。

今日も関西地方は大雨が続いています。


沖縄に住んでいた頃に大きな台風が来て、勤務していた動物病院や私の家の近所、全て停電して大変だったのを覚えています。


皆さんは「動物観」という言葉をご存じでしょうか?


動物観とは死生観などと同じで、簡単に言うと人が動物をどう見ているか、どう捉えているかということになります。


この動物観が形成されるのに、その地域の宗教観や文化ももちろんですが、その土地の風土が非常に深く関わってきます。


日本にも地方差はあるものの、自然災害に見舞われることの多い環境がなんらかの形で日本人の動物観や死生観にも影響を及ぼしていると推測されます。


そう考えると、本当に全ての事柄って繋がっているんですよね!




さて、今日のテーマは動物病院に行く前に手元に準備しておくべきものについてです。


動物病院に勤務していたとき、結構な確率で「忘れ物」をする飼い主さんが多かった印象です。


忘れ物をしてしまうと、ものによっては飼い主さんはまた家に取りに帰らないといけないし、病院側は処置や事務処理が滞るなど、お互いデメリットが発生します。


が、なにより不都合なのは、忘れ物によっては動物さんの診療ができない、または適切でない処置をしてしまう可能性だってあるのです。


なので、動物病院に行く前に準備すべきものはしっかりとしておきましょう!



①診察券

病院によりまちまちですが、これを忘れたところでそんなに支障はありません。大抵は病院内できちんとデータ管理させているでしょう。ただ、混んでいるときなどは受付に時間がかかり、結果的に待ち時間が長くなったりして全員にとってデメリットとなるので、診察券は持っていきましょう。


たまに不調によって動物病院を使い分けている方がいらっしゃいますが、その場合は今日かかる病院さんの診察券かどうかもチェックしましょう。



(加入している方は)ペット保険の保険証

この忘れ物は結構多いかも。そして忘れられると窓口精算できる保険はとても厄介・・・。保険に関しては機会があったら改めてブログでピックアップしてみようと思います。


今日押さえておきたいのは、


1.有効な保険証を持参するということ。保険証はあるものの、期限が切れてました(更新された方の保険証を忘れた)なんてことが結構多かったです。


2.免責事項を確認しておく。これは保険証の表側に記されてることがあります。もちろん免責事項に該当する疾患の治療をした場合、残念ながら保険料は出ず、自己負担となりますので、気になる方は治療する前に獣医さんへ確認しましょう。


3.1日あたりの保険料限度額を確認しておく。これも保険証に記載されてるかと思いますが、1日あたり支払える額が決まっているんですね。なので、1日で血液検査もオペも薬処方も他の処置もうんぬんかんぬんしていて限度額超えてましたってことがたまにあります。複数の検査を一気にやるとそうなる可能性が高くなりますので、これも事前に確認するか、ご自身で見積もっておく方が確かです。


4.1日何回窓口精算可能かを確認しておく。アニコムさんなんかは1日に1回までしか承認番号(保険使いますよ~番号)を取得できないので、預かり検査時や1日に複数病院かかった場合に二度精算しようとして「あ、できない」となることがよく見受けられました。1日1回しか窓口精算できなければ、どの病院で保険を使うか決めておき、保険を使わない病院さんでは、受付時に使わない旨お伝えしておきましょう。


③(複数の病院に通われてる、もしくは新しい病院へ変えた方は)直近の血液検査結果や診断結果、今飲んでるお薬等の情報

今通っている病院で思ったように治療効果が出ない、今の獣医さんと合わない等、様々な理由で別の病院へ行かれる方がいらっしゃいます。そのときに口頭でバーッと説明される方が多いのですが、正直獣医さんや病院スタッフ、口頭で一度にそんなに多くの情報を詰め込まれたら全てを理解することができません。もしくは要点のみ聞いていて後は動物の今の状態を確認しているだけのときがあるかも。

新規の患者さん受け入れの際に役立つのはやはり、病院で診断された結果や血液検査結果(直近3回分くらいあるといいかも:内臓疾患が発覚したときの値も欲しいところ)になります。今お薬をどのくらい飲んでいるのかも、薬は持参されるけれど粉薬の状態で、何がどれだけ入っているのか分からないなんてこともざらにありますので、その場合は薬を処方された段階で内容を確認してメモしておくとよいでしょう(自分の子が何の薬をどれだけ飲んでいるか分からない状況はちょっと怖いですよね...)。


④その子の好物やトリーツ

緊張していて食べれない子も多いですが、やはりいつもと違う場所だし保定されるし、動物病院は嫌な場所と思ってしまっている子がとても多いです。前に述べたハズバンダリートレーニングも重要ですが、そこまでできないにしろ、飼い主さんがコントロールできるところ、動物を落ち着かせるところは押さえておきましょう。嫌なことを我慢して協力してくれたら「協力してくれてありがとう」のトリーツ!もしくはたくさん褒めてあげましょうね。


ときどきパニックになったり噛もうとしたり固まったり、防衛行動に出る子たちがいますが、それを面白がったり叱ったりするのではなく、動物さんたちの気持ちになって考えてあげましょう。たくさん撫でる、動物さんの見えるところに行くだけでも彼らはいくらばかりか落ち着くのです(ときどき飼い主さんがいるがために余計暴れる子はいますが^^;そのときは病院スタッフから指示が出ると思うので従って頂けたら)。


⑤診察手帳、また、ワクチンや狂犬病予防注射の際はワクチン手帳

これを忘れる方が多い・・・。恐らく近い将来、アナログな手帳を持参せずとも携帯アプリに連動して記録されるような手帳が出回るんでないかと予測していますが、今はまだまだアナログなやり方の病院さんがほとんどです。手帳を忘れてもなんてことないのですが、体重記録が抜けたりワクチン記録が抜けたり、「あれ?いつ何のワクチンしたっけ?」というようなことになりかねず、手帳をつけている意味がなくなってしまうので、動物病院に行く際は持参して、受付で渡しておきましょう。

ときどき体重記録や諸所の記録が書かれず手帳が返ってくるときがあるかもしれませんが、そのときは遠慮せず、記録してほしい旨お伝えしましょう。動物さんの健康管理は動物病院の果たす大事な役割の1つです。


その他、狂犬病予防接種の際は鑑札番号や申請書類が必要なのですが、それはまた改めて別の機会に^^



いかがでしたか?


動物病院と自分の時間を節約するのに必須の持ち物もそうですが、なにより③や④のような、診察を円滑に進めるための持ち物は、動物さん自身のためにとても重要です。


是非参考になさってください。



ではでは、本日もご訪問頂き、ありがとうございました!

THP-NoharA

Zusammenleben,Wohlfühlen. 共に生きること、心地よいこと。