TCM(中国伝統医療・東洋医学)の考え方(前編)
こんにちは、ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。
少しばかり体調を崩しておりました💦
予定は詰めすぎるとよくないというのは分かっているものの、ついついあれもこれもとしているとやってしまいますね~。
今週は特に詰まっているので、気を引き締めて再始動です!
今回と次回で、TCM(Traditionelle chinesische Medizin:中国伝統医療/東洋医学)の概念について触れたいと思います。
私はこの治療概念をドイツの学校で学んだわけですが、まさかまさか、日本や中国の方がメジャーな療法を遠く異国の土地、ドイツで学ぶとは思いもしませんでした・・・。
ブロックセミナー参加時、見た目がまさに本場の人がゆえになんでも知ってると勘違いされないかハラハラしたのを覚えています(笑)
(↑実際は普通に一生徒として扱われましたよ~。単に気にしすぎ(笑))
歴史の古い中国医療の考え方を軸にして身体と病気を捉える方法は、私にとっては本当に新鮮で、とても興味深い分野です。
この中国伝統医療、いわゆる現代医療とは臓器やら何やら、全く捉え方が違うんです。
最初は気の巡りやら木火土金水やら、「この考え方で治療なんかできるのかな~」なんて思いましたが、フタを開ければ筋が通ってるものなんですよね(←中国の伝統医療を否定しかけた不束者^^;)
学校でのPraktikum(実践研修)の際、実際の患者さんを診たときにTCMの概念がすっぽりと当てはまる場合がありました。
とても簡単な例でいくと、
8匹兄弟の最後に生まれてきた犬さん。
成犬になってから3回ほど出産経験があると。
そして今、腎臓の病気や骨に異常を抱えている。
・・・
これをTCMの観点で捉えると、
先天の精(親からもらう精)が少なく、後天の精(栄養から作られる精)では補いきれず、その欠如により、精の貯蔵場所である腎臓の疾患を招いたり、同じ「水」に属する骨に影響を与えたりしている
ということになります。
なんのこっちゃちんぷんかんぷん・・・。
もしくは、同じTCMを習った方でも違うふうに習ってる方もいらっしゃるかと思います。
ドイツ語で習うとなると、またまた日本語での説明が危うくなります・・・汗
【Yin und Yang】(陰陽)
とってもシンプルに、全てのものは陰と陽(対)になっていて、それぞれが関わり合いながら成り立っているという教えです。
例えば季節。
春はYang im Yin(陰の中の陽)
夏はYang im Yang(陽の中の陽)
秋はYin im Yang(陽の中の陰)
冬はYin im Yin(陰の中の陰)
陰と陽がくるりと行ったり来たりしてますよね。
全ては繋がっていて、Wandel(巡り)を繰り返します。
【Die fünf Wandlungsphasen】(五行思想)
これは木火土金水で有名ですね。
もちろんこれも陰陽と一緒で互いに影響を与え合って成り立っています。
上記のようにサイクル状になっています。
その中で、
≪Mutter-Shon-Zyklus(母子サイクル)≫
木→火→土→金→水→(また木に戻る)
このサイクルは、左の要素が右隣にくる要素を刺激したり養ったり、保護したりすることを示しています。
≪Kontrollzyklus(制御サイクル)≫
木→土→水→火→金→(また木に戻る)
このサイクルは、左の要素が右隣にくる要素を抑えたり制御することを示しています。
ちなみにうちの学校の鍼療法に関するテキストは、同じくうちの学校の他の科目に比べものにならないほど分厚いです。
これ一重に考え方が全くもって異なるため。
陰陽なんたらという概念をもともと持ち合わせてない文化なんで、基礎からみっちり叩き込まないといけないんですね。
いかがでしたか?
東洋医学に関してはネット検索だけでもざっくざく説明文が出てきますから、ご興味を持たれたら是非調べてみてくださいね!
では次回は東洋医学的に見た体内構造についてご説明します。
本日もご訪問頂き、ありがとうございました!
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