訪問ケアレポート Part2(Cちゃんの皮膚疾患とソフトレーザー照射)

こんにちは!ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。


以前ブログでご紹介した、兵庫介助犬協会さん(以下、介助犬さん)でのボランティア施術

施術した子たちの中には今介助犬として立派に活躍している子もいます。


そんな中、皮膚の痒みで夜中も眠れなかった子がいました。

介助犬という存在を多くの方に知ってもらうためのPR犬、Cちゃん(イニシャル表記)です。



彼女の痒みはかなり酷く、噛んだり掻いたりむしったりすることで皮膚の状態がだいぶ悪い状態でした。

介助犬さんではこの皮膚疾患への対処やお薬費用の工面など、いろいろな努力をされていました。


そんなときに私にもお声をかけてくださったわけですが、目標としては現状ステロイド内服でなんとかコントロールしている痒みを、非ステロイド系のお薬へ。

それが叶えばコンスタントにお薬を飲まなくてもコントロールできるように。

という流れを目指すことでした。


私は月に一度程度しか訪問できなかったのですが、その中で毎回のヒアリング、生活面での提案(接触アレルギー疑いなど)、ソフトレーザー照射(炎症抑制、ツボ刺激)を中心に行いました。


Cちゃんの場合は東洋医学的に見て「金」の要素をサポートする必要がありました。

金を強化すると共に、一時期はその子にあたる「水」要素を抑制するためのツボ照射も行いました。


約1年間サポートを続けた結果、現在は非ステロイド系お薬のみで痒みをコントロールできるようになりました!

Before

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After(約1年後)


直接的に大きく作用したのはフード切り替えでアレルゲン物質が大幅に減った(またはなくなった)ことだと思います。


これに関しては動物病院でアレルゲン検査をする前に、介助犬さんのスタッフの方が今までの経験を元にCちゃんに合ったフードを探しあててくださいました。

このフードが見事、アレルゲン検査に引っかからなかった食材だけで構成されていたのでスタッフさんすごいです!!


今でも痒みは発生するので、食物アレルギーが全てというわけではないのですが、数あるアレルギーの原因から大部分を取り除けたのではないでしょうか。



ここ最近Cちゃんはお腹がゆるくなりがちで、そうなるとお薬の有効成分が小腸から吸収されにくくなります。

また、腸には身体の70%もの免疫細胞が集まっているとも言われており、免疫系疾患とは切り離せない臓器です。


というわけで今は「金」要素の強化に加えて、「土」要素のサポートとなるツボを棒灸やレーザー照射したり、腸内環境を整えるサプリメントを試してもらっています。


動物病院で勤務している私の感覚として、皮膚疾患は治療が長引く、もしくは現状維持を目指す治療が多い気がします。


「身体に害の出ない程度の薬でずっと現状維持できるのであればそれでいい」


たしかにそうではあるものの、薬なしで痒みや炎症なく元気に過ごせることに超したことはないですよね。


その子の身体により負担の少ない方向へもっていくために、私たち人間側の努力は必須です。


そういうことをこのCちゃんの事例で痛感しました。



私としては、これからは何をしたらCちゃんの痒みや湿疹が再発するか、何をしなければ痒みが出ずにコントロールできるのかを見極めていけたらと考えています。


Cちゃんはソフトレーザー等の施術はあまり好きではなく、結構そわそわしてしまいますが(笑)、これからも頑張ろうね!



本日もご訪問頂き、ありがとうございました!

THP-NoharA

Zusammenleben,Wohlfühlen. 共に生きること、心地よいこと。