ペットビジネスって怪しい?

こんにちは、ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。


すぐそこまでやって来ました、じめじめの梅雨☔

気圧の変化で頭が痛くなったり体調を崩される方も少なくないのではないでしょうか?


動物さんも然り。


勤めていた動物病院の患者さんで、飼い主さんが気圧の変化に敏感、その子も雨が降ると体調を崩しやすいといったようなことがありました。


同居動物さんに定期または不定期に体調を崩す子がいる方は、どんなときに体調を崩しやすいか、一日の時間帯や季節なども併せて観察・記録してみてくださいね。


もしかしたら「体調が悪くなりやすい」ポイントが掴めるかもしれませんよ!



さてさて、今日は動物愛護や保護に興味のある方なら結構気になるトピックスについて書いてみます。


ざっくり言うと、ペットビジネスってどうなん?って話なんですが・・・。



まず、ペットビジネスと言っても、ものすごい勢いで需要が多様化してきた現代、以前のペットビジネスのイメージ(ペットショップ、ブリーダー、トリミング等)に比べると、これもペットビジネス?というほどペットに関わる業界が増えました。


一例を挙げると、ペットと泊まれる旅館やバスツアー(宿泊業、運輸業、旅行業)だったりペットとできるヨガ(スポーツ業界)、ペットの葬儀(冠婚葬祭)など、本当に多岐に亘ります。


ペットと暮らす人々の「~したい」「~があったらいいのに」という要望を敏感にキャッチし、その望みを叶えるためにサービスが広がっていること、とても良いことですね。


ただ一点考えなければならないのは、ペット・動物のことについての知識が乏しいままで「そこに需要があり、事業が成り立つ見込みがあるから」という経済的理由で参入してくる個人・会社も中にはあるということ。



動物取扱業という、動物を直接扱う仕事に対して登録(第一種は登録、第二種は届出)が義務づけられているものがあります。

まさに今月からその内容が改正され、動物取扱業を登録する条件がより厳しいものとなりました。

環境省HP参照)


しかし、先に挙げたような事業では直接動物を扱わないものもありますので、動物取扱業登録が必ずしも必要なわけではありません(各種別の登録や申請が必要だったりはするでしょうが)。


要は動物向けのサービスではないので、動物の知識ゼロでもできるのです。


例えば犬さんを連れてどこかに宿泊した、バスツアー等に参加した際は、何かトラブルが起きたときは必ず飼い主さんご自身で愛犬さんを守ってあげてください。お金を払ってるのだから対応してくれるだろうと高を括っていると痛い目見るかもしれません。


もちろん各業種さん、飼い主さんからいろんなフィードバックを得て、改善改良をしていっているので、何か気になる点があった、これは動物にとってどうなの?と思う点があれば、そのサービスの提供者のためにも、どんどんフィードバックしていきましょう。



と、毎度ながら書きながら本来書きたかったこととずれていくのですが(笑)


もう一点、そもそものペットビジネス(ペットショップ等)のイメージってどんなものなのでしょうか?



私はプロフィールやブログに記している通り、動物保護や福祉に強い関心を持って動物業界に入っていますので、やはり俗にいうペットショップは好きではありません。



実は初めてのアルバイトは大手ペットショップでした。

理由は単純に動物が好きだったからなんですが、そこで目にした光景は私には耐えられるものではありませんでした。


生まれて2か月もしていない小さな子犬や子猫が段ボール箱に入れられ、まるで物を運ぶかのように扱われていました。


一人で段ボール6つほど?一気に抱えて持っていこうとするスタッフに、「(動物が心配だから)手伝いますよ!」と声をかけても「(俺は)大丈夫大丈夫!」と言われたときにかなり絶望したのを覚えています^^;


私が心配してるのはあんたじゃない(怒)



もちろんペットショップもピンキリです。

動物のことを考えてるところもありますし(配慮の具合に大差あり)、見てるだけで吐き気がするようなところもあります(残念ながら私の中の基準からすると大抵がこちら)。


ちなみに先程述べた動物取扱業、もちろんペットショップは登録しておかなければなりませんし、動物取扱業取得に必須である動物取扱責任者も必要です。


いわば動物の知識は“持ってる”人がそこにはいますし、生体販売員の方々もその知識を持っていなければならないのです。


・・・私が言わんとしていることは、読者の皆さんならば察してくださっていると思います。



ちなみにティアハイムベルリンの担当者の方を日本でご案内したときにペットショップも見学してもらいました。


彼女が顔を引きつらせながら言っていたのは、

「ドイツも40年前までこんなんだったのよ。」



40年!!!



そのブランクは一体何の違いなのかと考えましたし、日本は今後数年でこの現状を変えていけるのか・・・。

とても疑問に思いました。



そのためにはやはり、もっと多くの方々が動物に関心を持たなければならないし、ペットショップで“購入する”子たちがどこからどのような流通でここに来たのか、トレーサビリティーのブラックボックスを可視化できるようにせねばなりません。


私もブリーダーさんやせり業者、流通業者の内情を現場で見たわけではありません。

むしろ、そのような現場を見ている人はすごく少ないのではないでしょうか?


野菜や商品の生産~流通はトレーサビリティーの重要性が訴えられ注目されているのに、生体のそれにはなぜ関心が集まらないのでしょうか?



見えないからやはり不確かで“怪しい”。



一部ペット業界にブラックなイメージを持つ方々がいらっしゃいますが、そういったところが寄与してしまっているのかな、と思います。



いまや様々なビジネスや非営利団体が多様化し、新しい発想や運営スタイルができてきて、今までの当たり前が当たり前でなくなってきている時代です。


今ここに、動物業界も変わるチャンスがある。


私はそう確信しています。


現に既存のペットビジネス業者さんも、新規参入の業者さんも、今の時代のニーズに応えられるよう、様々な取り組みをなされています。


新しい風、考え方をばんばん迎え、動物への配慮を忘れずに改良・改革をしていけるよう、私も微力ながらその風の1つとなって取り組んでいきたいです。

(ベルリンのペットショップの1つ(入口)。ドイツのペットショップについてはまた今後まとめたいと思います~!)


あら、結構長くなっちゃったかな💦


本日もお付き合いいただき、ありがとうございました!