ハーブ療法
こんにちは、ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。
関西地方、週末は強い雨が続きました。
昨日晴れ間に近所の川へ行ってみると、亀さんたちが甲羅干しに続々と出てきていて微笑ましいなぁ~というのと、生き物って本当に自然のことをよく分かってると感心しました^^
さて、今回はハーブ療法について少し、ご紹介したいと思います。
私はドイツへ渡るまで、自然療法というものを一切知りませんでした。
少しでも不調があればすぐ医薬品使っていましたし、そのことになんの疑問も抱いていませんでした。
自然療法という言葉を初めて知ったのは、お世話になっていた方が動物の自然療法を勉強することを勧めてくださったときでした。
動物のことは好きでしたし、動物福祉に関しては長年追いかけてきましたが、動物医療、ましてや身体への配慮なんて考えたこともありませんでした。
ドイツで暮らすようになって、スーパーやドラッグストアでハーブや蜜蝋などがよく売られていることに気づきました。
ハーブティーを飲む習慣が根付いてるようですが、コーヒーのような嗜好品としてではなく、風邪ティーや胃腸ティーなど、不調箇所に合わせて配合された製品も用意されています。
(右:胃腸茶 左:喉、咽頭茶)
ハーブ専門店ではたくさんの種類のハーブが計り売りされていました。
私も授業で習ったことをセルフケアで試してみようとBaldrian(バルドリアン)を買って飲んでみましたが、けっっっこうキツかったです(^^;)
好みが分かれますよね。
正直はじめは、
「実際効いてんのかなー?」
と怪しんだことも多々ありましたが(笑)、やはり科学的なものが入ってないものの方が身体が喜んでる気がします。
ただし、自然由来だからと言って長期間飲み続けていいわけでもありません。
ハーブ茶のパッケージには「Arzneitee(医療用茶)」と表示があり、長期間飲み続けると副作用が出る恐れがあるので、「連続使用は〇日まで」などと表記されています。
植物療法に関してはネット上に日本語でたくさん情報が載っていますね。
(「ドイツニュースダイジェスト」のHPに植物療法(フィトテラピー)のことが書かれていましたので、気になる方は検索してみてくださいね!)
日本の漢方もそうですが、世界各地において、科学的な医薬品ができるまでは薬草で治療していたので、そのような療法が今現代も存在するのは当然と言えば当然ですね。
さて、人間向けに研究、実践されてきた植物療法を動物向けに使うにあたって注意することはもちろん、Dosierung(与える量)です。
あと動物種やすでに持ってる病気によっては適さないハーブもあります。
植物によっては根だけを使ったり、葉だけを使ったり、あるいは全体を使ったりまちまちです。
しかも抽出方法によっては成分が違ったり、はたまたジェモテラピーやスパジェリック等とも違います。
抽出方法や形態は、身体に作用するWirksstoff(成分)がどこにあるのかで変わってきます。
また、同じ科の植物だけどこの学名のやつだけに有効成分が含まれてる、なんていうものもあります。
その場合は注意しないと、「似たようなもの買ったけど実は有効成分入ってません。」なんてことになりかねません・・・。
日本ではほぼほぼ見ない(と私は思ってます)けど、ドイツでは完全植物由来(科学成分ゼロ)のFertigpräparat(薬として完成してるもの)も薬局に売ってたりします。
ビタミン剤と同じく、値段はピンキリでしょうが、必要としている成分が何なのかを知り、それが最も多く入っているものが適切ですね。
(別のも混ざってますが^^;、一番下の3つなんかはそうです。)
学校の先生曰く、投与する際のことも考えて、犬や猫、小動物にはFertigpräparatが一番適切だとのことでした。
が、これがドイツでもなかなか数が少ないので、全ての植物の薬が手に入るわけでもありません。
そういう場合はハーブ専門店などで葉や根を買って自分で抽出する流れになります。
大体はDekokt(煎剤)を飲ませることになるかな~と思っているのですが、動物さんがうまく受け入れてくれるとよいですが、猫さんの場合は特に食べ物へのこだわりが強いので、ハーブエキスは少々手こずるかも・・・ですね💦
ドイツみたいなタブレットタイプのハーブは日本でもちらほら販売されているようです(主にネットっぽい)。
日本の業者さんの中で高品質なところを探さなければなりませんね。
私はまだまだ勉強不足なので、良いところご存じの方、是非お知恵を貸して頂ければ嬉しいです^^
本日もご訪問、ありがとうございました!
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